教えて 創業の先輩

ノアカノ Art Director,Designer / 赤野 有希さん / 令和2年10月創業 / 三原市宮浦在住

デザイン業界一筋 イメージしていた独立
ウイルス禍と好条件の物件きっかけに決断
「顧客と直接コミュニケーション」に喜び

ノアカノ

「ノアカノ」の事業内容は?

ロゴマークや企業・お店のサインを含めたブランディング、広告物のグラフィックデザインを中心に、イベント会場のデザインも。最近では動画制作のディレクションや講師など仕事の幅が広がっています。お客さんの思いを、できるだけ丁寧にヒヤリングし、それをカタチとして表現できるか、にこだわっています。屋号は、自分の役割を相手に「○○の赤野」と決めてもらえたら、という思いで「ノアカノ」に決めました。制作中の自社HPは10月公開の予定です。

ノアカノ

起業した動機は?

大学卒業後、商品開発から広告制作、サイン・看板制作、デザイン会社と色々経験し、多様な業種のデザインを手掛けてきましたが、いつかは独立すると思っていました。6年勤めた制作会社で新型コロナウイルスの影響から、仕事が落ちついた2020年春、自分を見つめ直す時間ができました。裁量が大きく自由に仕事をさせてもらっていましたが「独立すれば今よりさらにお客さんに親身になれるかも」と。ちょうどその頃、自分の条件にぴったりの事務所候補物件の話が舞い込み「独立するなら今」と決断しました。海が見えて、街中にあり、ユニークなコンセプトの建物で、家賃も高くない、というわがままな条件を全て満たす物件は二度と現れない、と。物件を見た時に「ここだ!」と思いました。

ノアカノ

起業するための準備は?

まず(株)まちづくり三原に相談。融資の件では尾道地域中小企業支援センターを紹介してもらい、金融機関出身の相談員の方の指導を受けて提出する事業計画書も濃い内容にブラッシュアップ出来ました。また夏に受講した創業支援講座では創業予定者の仲間と交流でき、気持ちも高まりましたね。勤務先に退職の意思を伝えたのが春頃。7月から事務所を借りる契約でしたが引継ぎが8月末までかかり、入居が9月に延びて関係者の方にご迷惑をかけてしまいました。退職した制作会社とも良好な関係で、当時の顧客に「赤野は独立しますが、今後も応援をお願いします」というような内容の案内を送ってくれたのは有難かったです。

ノアカノ

起業して良かったことは?

会社員時代と異なり、全て自分の自由、ということですね。どんな仕事のご依頼でも、自分ですぐその場で判断できる。「利益も大事ですが、楽しさ優先でチャレンジしよう」とか。高校生と一緒に三原を宣伝する動画を作るプロジェクトにも参画した時は「高校生と一緒に」が新鮮でした。出会いやその広がりが楽しいですね。お客さんと直接コミュニケーションしながら仕事を進めていけることも喜びのひとつ。1人で仕事するってこんなに忙しいの?とも思いますが、家族と過ごせる時間が少し増えたことは嬉しいですね。

ノアカノ

起業を目指している人へ、メッセージを。

自分は勢いで独立した、と思っていましたが、今考えると独立後の構想自体はしっかり練っていましたね。事業計画書を迷いなく作成できたのも、会社員時代から、具体的な姿をイメージして仕事をずっと続けてきたからかもしれません。結果的にコロナ禍というきっかけや事務所が見つかったタイミングで独立開業した形にはなりましたが。チャンスは前髪を掴めと言います。「具体的なイメージ」を固め、チャンスが来た時にさっと捉えられると、幸先よくスタートを切れるのではないでしょうか。

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ノアカノ

住所:三原市港町3丁目3−5 3F
電話:090-9507-4214
Mail:noakano@noakano.jp
定休日:土日祝日・年末年始
HP:https://noakano.jp
  ティザーサイト2021.7.25公開予定 本サイト2021.10.01公開予定