教えて 創業の先輩

こどもとおとなの絵本屋 テンキアメ / 森 伸子さん / 令和4年9月創業 / 三原市円一町在住

三原移住後 子育てで気付いた絵本の魅力 
書店の店長経験生かし絵本専門店開業 
読み聞かせワークショップも好評

こどもとおとなの絵本屋 テンキアメ

「こどもとおとなの絵本屋 テンキアメ」の事業内容は?

意外性のある展開や、絵がかわいらしく癒される絵本を中心に、新刊・中古で約500冊揃えている絵本専門店です。書店の店長を経験し、今も市内の書店で働く、私自身がセレクトしました。また、地元アーティストさんによるポストカードなどの作品を展示販売するほか、絵本の読み聞かせといった親子で参加していただけるワークショップも行っていますし、店内の奥のコーナーはイベントに貸し出しや、クリエイターさん達の展示企画も随時実施しています。

こどもとおとなの絵本屋 テンキアメ

起業した動機は?

6年前に尾道から三原に移住し、子育てをする中で、少し寂しさも感じていました。子どもが幼稚園に入って心と時間に余裕ができた時、「この先、どうする?パート勤務で終わるの?」と自分自身に問いかけ、少しずつ起業という選択肢が見えてきました。そんな子育ての中で気付いたのは、絵本の楽しさ、面白さ。岡山の書店では店長、三原の書店にもパートとして勤め、約20年に亘る書店業界経験の中で、絵本を担当したことはなかったので、とても新鮮な気持ちになり、「好きな作品を知ってもらう絵本専門店を作ろう」と決めました。

こどもとおとなの絵本屋 テンキアメ

起業するための準備は?

まちづくり三原主催の「創業マルシェ」には出店できませんでしたが、相談窓口でご紹介いただいた福山の個人書店を訪問して、店舗形態の検討など起業について考えるようになりました。事業計画を作成して応募した起業プランコンテストで幸いにも優秀賞をいただき、計画がグッと具体化、前進したことは、ありがたかったです。仕入れ先は書店店長時代からのご縁、店舗はイオン北向いのエステサロン跡に。毎日、パート終わりから子どものお迎えまでの2時間で、オープンに向けて準備しました。内装がイメージにぴったりだったため、棚を付けてトイレを新調した以外はほとんど改装なし。初期投資も抑えることができました。

こどもとおとなの絵本屋 テンキアメ

起業して良かったことは?

まちづくり三原でプレスリリースを作成してくださったこともあり、多くのメディアで取り上げられ、広く皆さんに知っていただくことができました。大人のお客様がお探しだった絵本を「見つけた!」と嬉しそうに手に取られたり、読み聞かせワークショップを楽しんでくださる親子連れさんの姿を見たりすると、とても幸せな気持ちになります。中でも、お客様のご希望にぴったりの絵本をご提案でき、喜んでいただけた時の達成感は格別ですね。

こどもとおとなの絵本屋 テンキアメ

起業を目指している人へ、メッセージを。

2人の子どもを幼稚園に通わせながら起業の準備を進め、オープンすれば当然実務があって…実際、毎日大変です。でも自分にとって大きかったのは「今しかない」という覚悟とタイミング。「もう少し余裕ができてから…」と考えていたら、きっと起業できていませんでした。事業が難しいと感じれば、少しずつフレキシブルに修正していくことも良いと思います。人生一度きり。夢の実現に投資した時間、お金、体力、気力は、決してしてムダにはなりません。ぜひチャレンジしてくださいね。

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こどもとおとなの絵本屋 テンキアメ

住所:三原市城町2丁目4−20
電話:050-8884-8984
営業時間:11:30~17:30
定休日:火・水曜日
P:なし
HP:https://tenkiame.hp.peraichi.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/tenkiame2022/